へいへい
海外への旅にはにしばらく行けそうにないので、
スペインでの旅ワーホリの記録を少しずつ綴って行きます。
今回は、
「マドリードへの移動、バレンシア脱出編」
です。
バレンシアの滞在が限界になり
脱出を決意して「マドリード」へ行くことに。
わざわざ7時間かけて列車で向かった道中、
素敵なスペイン人のおじさんとの出会い
山中をかける列車からの眺めを楽しんだ、
旅の記録です。
目次
1:残り10日ほどの滞在期間を捨てて抜け出したバレンシアのおうち
①バレンシアでの滞在のストレスが限界に
バレンシアの滞在が3週間に近づいていた頃、
相変わらずホストのママとのコミュニケーションは取れず、
挙げ句の果てには、
「学校行って、スペイン語を勉強してこいや。」
というようなニュアンスのこと(僕の想像)を言い出す始末。
誰かに行動を支配されるのを極度に嫌う僕は、
ストレスの限界を迎えていました。
できるだけ、ママとの接触を避ける毎日。
カフェに行ったり、公園に行ったり。
公園ではハエの多さに驚いてだんだん行かなくなりましたので、
ほとんどカフェとおうちの往復でした。
残りの滞在費用は返金不可のキャンセルになるので、
若干無駄になりますが、
このまま長居して時間の無駄はいやだな。
と思い始め、移動を決意しました。
時間>お金
と言う考え方ができたのは、自分でも褒めてあげたいです。
②途中キャンセルしてマドリードへの移動を決意、ここから約2ヶ月の移動旅が始まる
移動にあたってまず決めるのは目的地。
移動先の目的はサッカーにして、
有名な2チームのある、マドリードへ行くことにしました。
運よく、
好カードの試合があるということで、
マドリード行きの予定を立て、ホテルと民泊の宿も確保。
あとは列車ですが、
最近は本当に便利で、
スマホのアプリで列車のチケットも日本語で探すことができます。
部屋から一歩も出ずに、
マドリードでの旅程を全て確保することに成功しました。
2:駅の仕組みが雑。列車は遅延、サヨナラバレンシア
①乗る車両を教えてくれたスペイン人紳士の男性
マドリード行きの朝、
特に何も言わずに家を出た僕は、
小声で
「Gracias」
と言って20日ほどお世話になったおうちを飛び出しました。
バレンシアの駅に到着し、
案内板を探し、電車の出発する番号を探しますが、
僕が乗る列車が何番線から出発するかわからない。
スペインに限らず、多くのヨーロッパの列車は、
出発時間の本当のギリギリまで案内が出ません。
日本の緻密に設定されている鉄道のスケジュールはすごいな、
と感じていました。
直前になってもイマイチ乗る場所がわからなかった僕は、
近くにいた、優しそうなおじさんに
「英語喋れますか?」
と聞いた後に
「この列車はマドリード行きですか?」
と尋ね、無事に列車に乗り込むことができました。
教えてくれたおじさんは、
いかにもスペイン人らしくない、
素敵な紳士で、
「英語はあんまりなんだ」
と言いながらも丁寧に英語で教えてくれました。
僕が出会う、スペイン人は本当に素敵な人が多い。
個人的な経験から言うと、
旅で出会う人の95%は、素敵な人です。
②前回の列車旅とは違う、ローカル列車での7時間旅
今回バレンシアからマドリードへの移動で乗った列車は、
長距離用の高速列車ではなく、
7時間かかるローカル列車。
(高速鉄道なら2時間弱でマドリードまで移動可能)
値段が安かったのもありますが、
特に急いで移動する必要もなかったので、
どんな田舎道を通るのだろうと言う好奇心で
この列車を選びました。
予想通り、いや予想以上に山の中を走る列車は、
数多くの橋を渡りながら
マドリードに向かいました。
お世話になった紳士のスペイン人のおじさんは、
途中、なんの変哲もないような駅で降りて行きました。
車窓を眺めたり、読書したり、バナナを食べたり。
列車の旅は、移動手段ではなく、
「乗ること自体を目的」にすると楽しいです。
マドリードに近づくにつれて都会感も増し、
時計を見なくとも景色だけで、
到着が近づいているのを感じることができます。
7時間の列車旅は、何の苦もなく、
逆に、
バレンシアでのストレスをゼロにしてくれるものでした。
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