へいへい
読書レビューも
少しずつ慣れてきたこの頃です。
今回ご紹介するのはこちらの本。
「ど忘れをチャンスに変える、思い出す力」
著者は、
メディアにも多く出演されている、
茂木健一郎氏
僕自身、
記憶に関する脳に興味があることから、
手に取ったこちらの本。
脳の仕組みを改めて知る機会になっただけでなく、
誰でも再生可能な脳の仕組みを学ぶことができました。
その中でも今回ご紹介したい、
すぐに実生活に役立つ
脳の仕組みは、
以下の3つです。
①感情を伴う記憶が優先的に残りやすい脳の仕組み
②ボーッとする時間で整理される脳の仕組み
③思い出すことも海馬の本来の役割でもある脳の仕組み
目次
1:感情とセットで記憶する脳の仕組みの理由は、扁桃体と海馬の位置関係
①外部から押しつけられやすい脳の仕組み
まず最初に知っておきたい脳の仕組みは、
「脳は外部からの固定観念に押しつけられやすい」
ということ。
具体的には、
「お母さんになったらお母さんらしく行動する」
ことや
「30歳なんだからこんなふうにしなきゃ」
といったような周りからの情報に基づいて行動しやすいということ。
「〜らしさ」
を追求しようとするのは、
「自分らしさ」を捨てて仮面をつけるようなものなので、
脳の「強み」であるのと同時に、「弱み」でもあります。
②感情が揺さぶられると、海馬も活性化する仕組み
続いて知っておきたいのは、
脳の記憶は、
感情とセットとなることが最も定着しやすい
ということ。
感情を伴う記憶
例えば、
昨日の晩ご飯は忘れても、
災害時のことは、よく覚えていますよね。
これは、
感情が揺さぶられたときに活性化する
「扁桃体」が、
記憶を司る「海馬」のすぐ近くにある
という脳の仕組みによるもの。
どんな記憶でも
「嬉しい」や「楽しい」などといった
感情が揺さぶられるような記憶は、
定着しやすいのです。
2:ボーッとすることで整理される脳の仕組み
①意識的にボーッとする時間を作ることで整理される脳の仕組み
では、
記憶の定着には、
感情が揺さぶられるような記憶をたくさん作ればいいのか
と思われる方も多いかと思います。
ですが必要なのは、
「ボーッとすること」です。
脳には、
休んでいるときに最も働く、
「デフォルトモードネットワーク(DMN)」
という機能があります。
情報を「整理」するための脳の仕組みであるこの機能。
現代の情報がたくさん溢れている時代だからこそ必要な要素でもあります。
この「デフォルトモードネットワーク(DMN)」という機能を最大限に使うのが、
ボーッとすること。
何も考えてないときに
入ってきた情報と情報とを結び付けてくれます。
1日の中でボーッとする時間を意識的に少し作る。
これが脳をさらに成長させます。
3:思い出すことこそ、脳の本当の仕組みであり正しい使い方
①海馬の役割は覚えることと、思い出すことの2つである
無意識的に脳の思い出す仕組みを作るのが、
「デフォルトモードネットワーク(DMN)」
これに対し、
意識的に思い出すことも大切です。
これは、
脳の記憶を司るとされている「海馬」が
「思い出すための器官」でもあるためです。
「海馬=記憶」
というイメージが強い方は多いかと思いますが、
海馬=記憶+思い出す力
この脳の仕組みのことを知ってるだけで、
脳はさらに成長できます。
思い出す作業というのは、
海馬にたまった記憶から引っ張り出す作業です。
その引っ張り出そうとする回路を鍛えることこそ、
海馬をさらに活性化させ、
脳を成長させ、
アンチエイジングにもつながります。
ここでさらに大事なのが、
実際に
内容を全て思い出そうとしなくても良いという事。
思い出そうとする作業だけでも良いのです。
ど忘れしたときは、
「思い出したい!」
という欲求が前頭葉から出ます。
それにより回路が強化され、
さらに脳が鍛えられます。
つまり、
ど忘れは脳を鍛えるチャンス!
という事です。
②いつまでも意欲を持つと最強の脳の仕組み
ここまでの脳の仕組みをまとめて考えると、
脳の創造性=記憶+意欲
と言うことになります。
感情を伴った経験や
記憶を思い出す作業によって海馬を刺激し、
さらに
母親なら母親、
50代なら50代らしくのような
「〜らしくする」という固定観念ではなく
したいことをしてワクワクする、
そんな意欲を持つことが、
脳の創造性にとって大事です。
①感情を伴う記憶が優先的に残りやすい脳の仕組み
②ボーッとする時間で整理される脳の仕組み
③思い出すことも海馬の本来の役割でもある脳の仕組み
脳の仕組みから脳の鍛え方を知る。
脳が衰えることなんてない。
そんなことが学べる本です。
本書では他にも、
脳をいつまでも若々しく保つ
「8つの行動リスト」などもありますので、
興味がある方は是非手に取って読んでみてください!
ここまで読んでいただきありがとうございました!
それではまたお会いしましょう!
ごきげんよう^^
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