【読書レビュー】事実以外で人を動かすための必要な知識3つ

へいへい

こんにちは!へいへいです。

 

皆さんは、

人に意見を伝えるときに、何を意識しますか?

僕自身、

人と関わることの多い仕事をしていることもあり、

コミュニケーションに悩むことが多かったです。

今でも、

色々と試行錯誤しながらが多いですが、

皆さんもそのような経験はありませんか?

 

日本の義務教育の中では、

協調性を持つことや、みんなと一緒が良し!

という教育が多く、

実際に自分の意見を伝えるための

コミュニケーション法というのは、

なかなか学校で勉強することはありません。

 

その中で、

今回ご紹介するのは、

脳の仕組みから

科学的に証明されたコミュニケーション方法を学べる著書です!



「事実はなぜ人の意見を変えられないのか」

 

こちらの本は、

人間の脳の本能的な仕組みから考える

コミュニケーション方法が学べる本です。

 

タイトルは若干強烈な印象も受けますが、

内容は非常にわかりやすいです。

 

その中でも、

僕自身が感じた、

今すぐコミュニケーションや

行動を起こしてもらえるような場面で使える

「3つの知識」というのをご紹介します。

その3つとは、

①人は誰でも、自分に都合の良い情報を集めたがる

②相手に良い情報を与えること&コントロール感を与える

③いつでも相手の気持ちに立って、共通項目を探すこと

これらを知っているだけで、

相手を動かすだけでなく、

自分自身が人から受ける影響についても考え、

流されなくなります。

 

また、

本書では、

上記の3つ以外にも

科学的根拠に基づいた、

生きていく上で大切なことが書かれています。

興味のある方は、

読んでみてください!

1:みんな一緒。都合の良い情報を集めたがる人間の脳

①都合の良い意見ばかりを新じたくなる、確証バイアス

まず初めに一番大切なことをお伝えします。

それが、

「人は自分の信じたものを確実にするような情報ばかり集める」

というバイアス、

「確証バイアス」です。

人間という生き物は

自分が一番大好きです。

なので、自分の考えを信じたいというバイアスが自然と働きます。

 

例えば、

健康に関する情報も

「自分は本で勉強しているから、

テレビで言っている違った意見は信じない」

というのもこれに当てはまります。

 

違う意見に耳を傾けないのではなく、

その意見も取り入れた上で多角的に考えられるようにするのが大事で、

一つの結論を出さない

というのが大切なのですが、

それができずに

自身の意見に固執してしまうのが人間の脳なのです。

 

②逆に否定されると、反対意見を探したくなる

そこで、

人に説明する場面に当てはめてみると、

どうしても自分の意見を押し付けがちになります。

 

これは一番まずいです。

というのは、

人の脳は、

相手に自分御意見を否定されるような意見を言われると

逆に頑なになってしまう、

「ブーメラン効果」

とも呼ばれる、

バイアスがあります。

皆さんも誰かからアドバイスを受けたときに

自分の行動を否定されると

反発したくなったことはありませんか?

 

2:相手に選んでもらうという考え方が一番手っ取り早い

①自分が選んだものに愛着が湧く、イケア効果

ではどのように相手に動いてもらうのか。

それは、

「相手に選ばせる」

という考え方です。

皆さんは、

自分が選んで買ったものには愛着が湧くことはありませんか?

 

これがよりよくわかるのが、

家具メーカーであるIKEAでの購入時に感じる時の感覚をもじって使われる、

「IKEA効果」

 

IKEAで購入するものというのは、

同じものなのですが、

「自分で組み立てる」

という工程が入るだけで、

愛着が湧くというものです。

 

人の脳は、

自分で選び選択することに対し、

報酬系が活発になることがわかっています。

 

3:本当に相手の立場に立っていますか?否定はダメ、絶対

①相手の立場に立つ、簡単そうでできていない行動

ここまで、

人の脳というのは、

 

自分自身の考えに対して

「それを肯定されるデータを集めたがること」や、

「反対されるとそれに頑なになってしまうこと」

を説明してきました。

 

では、

一番大切なことは何か。

それは、

「どんな場面位おいても、相手の気持ちになるのが大前提」

ということ。

当たり前のようですが、

実際にやっている人というのは、

少ないはず。

 

相手と話す際に、

いつも自分の意見ばかり押し付けていませんか?

僕にも相手に自分の意見を押し付けてしまっていた過去があります。

 

「相手が今何を考えているかを考える」

「自分が相手なら、どのように考えるか」

などと思考を巡らせることが大切です。

②相手との共通項目を見つけよう

人を動かすためのコミュニケーションでは、

「共通項目を見つける」

のも大事とされています。

 

例えば、

子供に予防接種をする際に、

副作用を心配する親がいたとします。

すると、

予防接種の効果などをいくら説明するよりも、

「お子さんの健康を考えたらこの選択がベスト」

というように、

親として大切に思うこと=子供の健康を思うこと

というような意見の伝え方で、

摂取率ががったという研究もあります。

③相手の感情に人は影響を受けるということは親子の研究からでもわかっている

最後に、

人は、他人の感情にもかなり影響を受けるというような研究をご紹介します。

母親にストレスを一定時間与えると、

そのあと接した子供のストレスレベルが上がり、

心拍数も上がりました。

(逆にリラックスした親と接した子供の心拍数は下がりました。)

 

ここからわかるのは、

自分自身の感情が相手にも影響を与えるということ。

本書で書かれていることではないですが、

このことから僕が考えたのは、

「自分の意見をいう時は、体調が優れない時は避けるべき」

ということ。

自分の精神状態のコントロールも大事ということです。

 

 

4:バイアスがあるということを知るだけでもかなり変わる

①まずは、人の脳を知るところから

ここまで、

色々と人間の脳の仕組みについて説明してきましたが、

実践するのは難しいと思います。

 

ただ、

人間の脳の仕組みを知るということだけでも

相手の感情の立場に立ったり、

伝え方が変わるきっかけにもなりますので、

まずは、

少しずつ試してみてください。

きっと何か変化を感じられます。



「事実はなぜ人の意見を変えられないのか」

それではまた!

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