へいへい
海外への旅にはしばらく行けそうにないので、
スペインでの旅ワーホリの記録を少しずつ綴って行きます。
今回は、
「北スペインでのバス移動編」
人生の大先輩との偶然なる遭遇、
「人生像を学んだ、その方とのバス移動」について綴ります。
目次
1:朝9時半、アコルーニャバスターミナルで見かけた日本人男性との偶然すぎる出会い
①薄暗い、アコルーニャのバスターミナルで自然と足が動いた
アコルーニャでのマリア・ピタとの出会いから一夜明けて、
お世話になったホストともお別れし、
僕はアコルーニャのバスターミナルに向かっていました。
アコルーニャからは、バスに乗って
アコルーニャ→ビルバオ→サンセバスチャン
というように移動していく行程。
まずアコルーニャからビルバオまでは、
約10時間のバス旅。
景色を見たくてバスにしたのもありますが、
流石に10時間のバス旅は心配でもありました。
10時発のバスに乗るため、
9時半ごろにバスターミナルに。
アコルーニャのバスターミナルは、
マドリードなどとは違い、
なんとなく陰気な雰囲気のあるターミナルです。
そこで待っていると、
日本人らしき人を発見。
その方を見た瞬間、
なぜかその方の方向へ荷物とともに僕の足が動いていました。
②2倍の人生経験を持つ男性と話が合いすぎる
足が勝手に動いて向かったものの、
ジロジロと見ていただけで自分から声をかけるのをためらっていた僕。
すると向こうから、
「日本人の方ですか?」
と声をかけてくれました。
一人でバスターミナルにいたその男性は
聞くと、
30年前にヨーロッパや南米を一人で旅していたとのこと。
中でもビックリしたのが、
「ベルリンの壁が壊れた時に旅していたんだ」
とおっしゃっていたこと。
ベルリンの壁は、
ちょうど僕が生まれた頃に壊れました。
「30年前に旅したところを回っている」
とおっしゃっていたその方は、
旅の全行程3週間のうち、
最初の2週間は一人旅、
残りの1週間は、奥様と合流するとのこと。
へいへい
と思いながら、色々と話していました。
10時にバスに乗車後、
比較的車内が空いていたこともあって、
その方の隣どうしに。
一人旅仲間で、旅の話で気が合うというのもありましたが、
その他にも共通の話題が多く、
アコルーニャからの旅がすでにワクワクしたものになっていました。
2:偶然ではなく必然ではないかと思うくらいの遭遇
①4時間半は、これまでのどの時間よりもあっという間に過ぎていった
その方からは、本当にたくさんのお話を聞かせてもらいました。
年齢はちょうど僕の2倍で、
両親と同世代の方。
ですが、とても丁寧な口調で、
その方からしたら子供のような年齢の僕に対しても
終始対等に話してくださいました。
サッカー好きのその方。
ワールドカップは毎回現地に観に行っていると聞いた時は驚愕。
幸いなことに、バスにWi-Fiもあったので、
スマホの連絡先も交換できました。
その方は、僕の目的地のビルバオではなく
途中にある街、
「オビエド」へ向かうとのこと。
オビエドまでの4時間半は、
これまでのバス旅の中で一番短く感じました。
②自分の考えていることを、一緒に考えてくれた
4時間半の会話の中で、
僕自身の話も少し聞いていただきました。
医療従事者として働いていたことなどを話しているうちに、
ヨーロッパでは盛んに行われているサービスの話になりました。
内容は細かいので割愛しますが、
その方から聞いた情報は、
僕が将来やってみたいようなことの内容と95%くらい同じでした。
僕の話を聞いて、
「日本でもできるよ」
と肯定してくれるだけでなく、
「仲良くなり過ぎてはいけない、人間は仲良くなると欲が出る」
というようなアドバイスまでしてくれました。
同様の話をした時に、
否定されることはよくあります。
ですが、
話を肯定した上で、
改善点や注意点を教えてくれる。
へいへい
と思ったとともに、
30年後に奥さんを連れて、
今回っているスペインを一緒に回りたいなという、
「人生の理想像」もできました。
そんな北スペインでのバス移動は、
「一生モノの出会い」を僕にもたらしてくれるものとなりました。
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